番組審議委員会2022年3月
番組審議委員会2022年3月
1.開催年月日
2022年(令和4年)3月
2.開催場所
新型コロナウィルス感染防止策として、書面のみにて実施
3.委員出席
委員総数 7名
出席委員数 4名(欠席委員数 3名)
4.議題
審議作品『VART-声優たちの新たな挑戦-season2』第1話(24分)」について
放送日程:2021年9月11日 毎週土曜 23時00分(各24分 全12話)
(※第1期(全12話)アニマックスにて2020年8月放送)
参考)『VART-声優たちの新たな挑戦-season2』
2020年の活動開始以来、練習走行の配信やテレビ番組、カーレースへの参加などを通し、車の魅力を広く伝えるべく活動を続けてきた声優による本格ツーリングカーレーシングチーム「VART(Voice Actors Racing Team:ヴォイス アクターズ レーシング チーム)」。チーム首脳陣は、クルマ好きでカート耐久レースにも参加していた声優:三木眞一郎(代表作:頭文字Dなど)、浪川大輔(代表作:ルパン三世など)に加えてチーム監督として音響監督:三間雅文(代表作:頭文字Dなど)が就任。自動車による本格的な耐久レースの出場を目指したレーシングチームが発足しました!さらにドライバーとして石川界人、畠中祐が参戦。車好きのメンバーのよる熱い車への想いと共にレース場を駆け抜けます。VARTシーズン2は謎のチームBLACK VARTが参戦!メンバーは、関智一、神谷浩史、小野大輔と声優業界で車に熱い想いを描く男たちが参戦。果たしてVARTメンバーは打ち勝つことができるのか?
5.議事の概要
従来は、議事進行を重村委員長に委任し、従前に視聴していただいた審議作品について、各委員よりご意見をいただく形式である。今回は新型コロナウィルス感染防止策として、前回に引き続き、以下の内容について、各委員から書面でのご回答をいただく形式とした。
- 本作品のご感想
- 当作品のターゲット:番組サポーター登録者の95%を占める20~30代の女性をメインターゲットに設定して制作していると聞きました。第1話をご覧になられてそのようにお感じになりましたでしょうか。
- 「声優」が本格カーレースに参戦するドキュメントとして追い続け制作された作品です。この点からお気づきの点お感じになる点はございましたでしょうか。
- その他、表現やテーマ等でお気づきの点など。
6.審議内容
- 声優の皆様の素顔を感じられる作りになっているかと存じます。畑違いのことにチャレンジすることで生まれる、彼らの喜怒哀楽を見られることは、ファンの皆様にとって嬉しいことだろうと思いました。
- お一人お一人のご紹介を、もっと詳しくしてもよいのではないかと思いました。 彼らを知らない一般視聴者がこの番組ご覧になることもあると思われます。出演されている作品の映像を可能な限り入れるなど、声優ファンや番組サポーター以外の視聴にも、彼らがどういう人なのか、魅力をわかりやすく伝えたほうがより訴求力が増すのではないかと存じます。
- カーレースについては、声優ファンはもとより一般視聴者も詳しい方は少ないと存じます。カーレースの世界はそもそもどういうもので、それにチャレンジすることがどれだけたいへんなのかを伝えていただけると、よりわかりやすいと思います。
- 出演者の皆様と、プロのカーレーサーの方との対談(プロからのアドヴァイスを仰ぐなど)があってもいいと存じます。
- 第1期がどれほどの反響だったのかが分からないため、何とも言えないが、最初のラジオ番組でのトークから始まり全体的に内輪話が多く、元々彼らをよく知っているファンにはよいかもしれないが、新しいサポーターを獲得するにはもう少し工夫があっても良いのでは。
- アニメに強い嗜好性を持つ20~30代女性に何が響くかは、よく分からないので何とも言えないが、一般的な20~30代女性をターゲットとして取り込むとすれば、レース以外にも適している題材があるように感じた。
- 第2弾として今シリーズから参戦するというBLACK VERTのメンバーの年齢層が比較的高く、ビジュアルを含め若い女性層がファン層になるのか、オジサン達の内輪話が若い女性にとって面白いのか、やや疑問に感じる。
- 一般的な若い女性はレーシングカーのスペックなどに興味を持たないように感じた。
- 「声優」が何かに真剣に挑戦するドキュメントという設定自体は良いと思う。ただドキュメンタリーとして、視聴者が応援したくなるようなドラマや白熱感がもう少し欲しいと思う。今回のようなドライビング練習などだけだと設定が地味に思える。
- マニュアルとATの違いの開設パートがあるが、YouTube上には明らかに女性ターゲットで女性がアップしている車関連のチャンネルやコンテンツも多く、AT車を登場させることで女性に親和性を持たせようという配慮は無用ではないかという印象を持ちました。
- 「対決ストーリー」としてみた場合、台本の問題か編集の問題か、臨場感というかテンポ感に欠けている部分があるように思います。「楽しくお笑い対決」というトーンですから、必ずしもバチバチである必要もありませんが少し気になりました。
- 音声の改善を望みます。特にエンジンサウンドについては低音が弱く聞こえるので迫力感に欠ける印象があります。声とエンジンサウンド、その他のミキシング・バランスも、もっとよくできる余地があるのではないでしょうか。
- 車載カメラの映像も画角と露出と色をもう少し補正したほうがよいと思った。
- 独自のオリジナル番組として、昨今のアニメブームで人気の声優を扱い、声優がカーレースに挑戦するというテーマは理解できるが、出演者による内輪話などが多く、惹かれる部分がそれほど多くなかったように思う。
- 真剣にカーレースに挑戦するドキュメンタリーだけでもなく、かと言ってバラエティー一色でもないので、どの部分が番組の一番遡及したい軸なのか、わかりにくいように感じた。
7 審議機関の答申又は意見に対してとった措置の内容及び年月日
- 作品については、「人気声優がレースに挑戦する」というテーマの新規性やなどについて評価していただきました。
- 一方で、番組構成や映像・音声の改善点など、今後作品をよりよくしていくためのアイディアも多く教示いただきました。
こうした各員からのご意見を制作者に共有し、今後の制作の参考として参ります。
8 審議機関の答申又は意見の概要の公表
公表の方法
自社ホームページ https://www.animax.co.jp/content/249396
社内全体会議等での定期報告・情報共有
公表の内容
「番組審議会議事録」として、発言者個人が特定されない形式で公表
公表年月日
特にございません。
9 その他参考事項
特にございません。