第一夜:平家物語~平家一門の栄華~ / 猿ヶ島
あらすじ
■平家物語~平家一門の栄華~
~全盛を極めながら、やがて源氏との戦いに敗れて滅んでいく平家一門の物語。~
「平家であらずんば人であらず」
絶大な権力を手にした平清盛を中心としたその一門の栄華を描く。
■猿ヶ島(太宰治)
はるばると海を越えて、「私」はある島に着いた。夜なのか昼なのか、その島は深い霧に包まれて眠っていた。
歩いても歩いても、こつこつの固い道で一本の青草もない。
途中、一匹の猿と出会い話してみると、そいつは「私」と同郷の猿だった。
やがて島をおおっていた霧が晴れると、眼のまえに異様な風景が現出したのである…
第二夜:平家物語~平家一門の終焉~ / 赤い蝋燭と人魚
あらすじ
■平家物語~平家一門の終焉~
~全盛を極めながら、やがて源氏との戦いに敗れて滅んでいく平家一門の物語。~
平清盛の死をきっかけに、それまで栄華を極めた平家一門の転落と終焉を描く。
語り継がれてきた儚い滅びの物語…
■赤い蝋燭と人魚(小川未明)
神社のふもとにある蝋燭屋の老夫婦に拾われた人魚の子は、大切に育てられ誰の目にも美しい娘に成長した。
やがて娘は店の蝋燭に赤い絵を描くようになり、その蝋燭を神社に納めると無事故のお守りになるとの噂が広まる。
そんなある日、一人の香具師が老夫婦の処へやって来て、大金を出すからその人魚を売ってくれないかと申しでた…
月明りと潮なりがみちびく、夜のしじまの嚴島神社
平清盛を追体験する社殿夜間拝観嚴島神社は瀬戸内海に浮かぶ宮島(嚴島)の北側に建つ。社伝によれば、593年佐伯鞍職(さえきくらもと)によって創建されたと伝えられる。文献上の初見は「日本後記」で、811年に「伊都岐嶋神(いつきしまのかみ)」と記載がある。12世紀には平清盛により平家の守護神として尊崇され、寝殿造りを取り入れた社殿を造営、豪華な装飾経「平家納経」などが奉納された。鎌倉時代に火災にあうも、その後、清盛造営当初の様式のまま再建され、現在に至っている。1996年にユネスコ世界遺産に登録された。
嚴島神社へのアクセス
世界遺産劇場とは
「世界遺産劇場」は歴史的な世界遺産の場で、現代日本の第一級のクリエーターが果敢に自らを表現し、日本の伝統文化を継承しようという企画です。
世界遺産劇場公式ホームページ
<本公演に関する注意事項とご案内>
・雨天決行、荒天中止
・雨具(合羽)は各自でご用意をお願い致します。客席内での傘の使用はご遠慮ください。
・防寒着等は各自でご用意をお願い致します。
・会場内は飲食禁止となります。(持参のペットボトルで水分補給程度は可能ですが、歩き飲みはご遠慮ください)
・公演の延期や中止の場合を除き、出演者の変更、及びキャンセルに伴うチケットの払い戻しは出来ませんので予めご了承ください。
・新型コロナウイルス感染・濃厚接触・体調不良など、お客様のご事情によるキャンセル・払戻しは致しかねますので、予めご了承ください。
・転売、オークションへ出品及び転売チケットでの入場は不可となります。
・未就学児のご入場はお断り致します。
・会場内外での事故・盗難等は、主催者・会場側は一切責任を負いません。
・本公演は、ステージ・客席の収録・写真の撮影を行いますので、お客様がカメラに映りこむ可能性がございます。予めご理解の上、ご来場ください。
・ご来場者様のマスク着用に関して、ご来場者自身の判断にお任せいたします。
・今後、新型コロナウイルス感染症の感染状況によっては、記載の対応を変更する場合がございます。
【お手紙BOX設置について】
・場内に設置のお手紙BOXで、出演者へのお手紙をお預かりさせていただきます。
・お手紙以外のプレゼントはお預かりできません。予めご了承下さい。
・宛先の出演者名をご明記いただけますようお願いいたします。
※祝い花は、今回辞退させていただきます。
<禁止事項>
以下の行為は禁止とさせて頂きます。発覚した場合は直ちに退場して頂きます。
また、係員の指示に従わず自ら怪我などをされた場合、主催者は一切の責任を負いかねますので予めご了承ください。
・録音・録画機器やレーザーポインターの持ち込みと使用
・携帯電話・スマートフォンでの撮影・録音・録画
・会場内を走る、舞台や出演者に駆け寄るなどの行為
・公演の内容と関係ない大声、暴言、大きな音を鳴らすなど、公演の妨げとなる行為
・以上に限らず、他のお客様のご迷惑となる過度な応援行為、公演の進行およびパフォーマンスの妨げとなる行為
・会場内へのアルコール類の持ち込み、飲酒行為、酒気帯び状態での入場
主催:嚴島神社文化観光推進協議会、世界遺産劇場実行委員会
企画制作:株式会社アニマックスブロードキャスト・ジャパン
後援:一般社団法人 宮島観光協会
第45回世界遺産劇場は、観光庁観光再始動事業(主催/嚴島神社文化観光推進協議会)の構成事業として開催されます
公演に関するお問合せ
■アニマックス・カスタマーセンター
電話:0570-002-600 10:00-20:00(年中無休)
※応対品質向上とお問合せ内容確認のため、電話の通話内容は録音させて頂きます。予めご了承下さい。
推薦コメント
第一夜の「猿ヶ島」は1935(昭和10)年に書かれた太宰治の初期作品です。自由への希求と太宰お得意の風刺が、見事な仕掛けによって語られます。果たして霧の晴れた先に何が見えてくるのでしょうか。
第二夜の小川未明「赤い蝋燭と人魚」は1921(大正10)年に発表された、日本近代を代表する児童文学作品です。生と死をつかさどる海を舞台に、人間と異類の関係が社会批判とロマンチシズムをこめて昔話風に語られます。
両作品とも結末部に驚きがあります。朗読劇の余韻にひたりながら様々に語り合っていただけることでしょう。
広島大学人間社会科学研究科 教授
有元 伸子